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2013.12.27 | news

ニンフ役:野水伊織さん & 見月そはら役:美名さん スペシャルインタビュー!! (WEB版)

そらのおとしもの

!! 劇場公開!!

ニンフ役:野水伊織さん & 見月そはら役:美名さん

スペシャルインタビュー!!WEB版)


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――アフレコお疲れ様でした。まずは収録を終えての感想をお聞かせください。


野水「(TVシリーズ・劇場版から)間が開いてしまったんですけれども、またアニメとしてみなさんにお届けできるのがなにより嬉しいです。アフレコはすごく緊張しました。」

美名「うんうん。」

野水「みんなで集まるのもすごく久しぶりだったので、そわそわして落ち着かなくて。」


――2年ぶりぐらいですよね


野水「プロデューサーや音響監督にも『ニンフを忘れていないよね?』と言われたりして(笑)。自分でもまたニンフを演じさせてもらえるのが嬉しい反面、『大丈夫かな?』というドキドキもありました。」

美名「久しぶりすぎて、緊張と新鮮さがありました。今回収録したスタジオが前の劇場版のときと同じ場所だったんです。そのときもTVシリーズの収録とは違う席順だったので、新鮮さと緊張を感じていたことを思い出しました。共演者の方々とはおひとりずつとは別の現場でご一緒することがあるのですが、このメンバーで揃うことが『そらおと』感があって、まるで親戚の集まりに来たような気分で楽しくやらせてもらいました。」

野水「お正月みたいな(笑)。」

美名「あと、新作でそはらがどのように描かれるのかが気になるところではあったので、どこまで気持ちを入れていいのかな......って緊張してやらせていただきました。キャラクターを思い出す意味でも、音響監督に『みなさんよく覚えていらっしゃいましたね』と言われたことで、すごく安心して、頑張って演じることができました。」


――キャストの方でお久しぶりの方とかいましたか?


美名「個人的に保志(総一朗)さんとお会いするのがお久しぶりでした。みなさん少しずつ変わっていて、それが懐かしく感じました。」

野水「たつにい(鈴木達央)の髪が伸びていたりとか。」

美名「ずっと切ってないって言ってましたね。」

野水「美名ちゃんも切ったしね。」

美名「私はばっさり切りました。」

 

――鈴木(達央)さんとかはあまり変わっていなさそうですね

美名「鈴木さんは変わってないですねぇ(笑)。」

野水「いつお会いしても、軽く小突きながら『おぅ、元気か?』って、お兄ちゃんみたいなポジションですね。」


――お二人と早見(沙織)さんは、『そらおと』のラジオCD(少年エース0911月号付録)の頃から長く演じていただいていて、まさに元祖『そらおと』声優としてイベントにも多数出演していただきましたが、その当時と今回で現場の雰囲気とか変わったことはありましたか?

美名「(長く携わっているせいか、)共演者の方が台本でわからないセリフとかあると...監督に確認する前に『お前らなら知ってるだろ?』って先に聞かれたりして、そこで私もスタッフ顔で『これはですね......』と説明するとか、まるで守形先輩のような立ち位置になったりもしました(笑)。」

野水「雰囲気はあまり変わってなかったかな。『そらおと』のメンバーは、いつ会っても『おう!』って声をかけてくれるように接してもらえるので、変わってないなぁーっていうのが印象で...ホント、親戚の集まりというか...不思議な感じですね。」


――TVシリーズのころは、よくみなさんでお昼ごはんを食べに行ったりしたそうですが、今回も行ったりしたのですか?

美名「収録に時間がかかってしまったことと、今回はスケジュールが合わなくて全員揃うこともできなかったので......寂しかったですね。また、あらためてやりたいです」

 

――試写会のタイミングとかにできると良いですね。......試写会といえば、前回の劇場版の試写会で野水さんが号泣されていたのが印象的でした。今回もプロデューサーに『序盤から泣ける』と聞いています。完成が楽しみですね。

 

美名・野水「期待してください。」 

 

――これまで、お二人には『そらおと』関係のさまざまなイベントに出演していただきましたが、印象に残っていのものなどありましたか? 


美名「あのころは、いおりん(野水)がずっと制服を着ていて...ニンフ役なのに何でだろう...って思っていて(笑)。いろいろと裏事情があったのですが(笑)。」

野水「私は美名ちゃんと二人でやらせていただくことが多かったんですけれども、そのなかでもライブで......」

美名「キタっ!!

野水「嘉門達夫さんの『ゆけ!ゆけ!川口浩!!』を二人で歌うとき、私がニンフのコスプレをすることはよくあったのですが、美名ちゃんが制服を着たというのがレアで...そのときだけだよね?」

美名「そのときと中国のイベントで歌わせてもらった時だけですね。」

野水「しかもライブのときはずっと真顔で...すごく印象に残っています(笑)。」

美名「いおりんと私と、アストレア役のかおりん(福原香織)と、ダイダロス役の亀ちゃん(大亀あすか)で『そらのTAI♪』というユニットを組ませてもらって、イベントなどにも参加させてもらったことも印象に残っています。」

野水「ライブで『前略 道の上より』を歌ったときに、すごく動きというかフォーメーションが大変で、死ぬほど練習したのを覚えています。」

美名「衣装も4人で買いに行ったんですよね。」

野水「当日は生の太鼓が入ってイメージが変わり、ちょっととまどったりもしました(笑)。」

美名「あれも楽しかったね。」


――ライブでは保志さんを含めてみなさんはっちゃけていましたからね

 

 

美名「保志さんは『アフロがいいよねぇ~』って、虹色のアフロをかぶっていましたし。」

 

野水「今回のアフレコで、保志さんが『ヘブーーン』というセリフを何パターンも録っていて、シリアスなところだけでなくギャグの部分も力を抜かずに演じているのがすごいと思いました。何度も録られたので、どの『ヘブーーン』が使われたのか楽しみです。」

――原作コミックで好きな回はありますか?

野水「いっぱいありすぎて...。最近では、17巻の(鳳凰院=キング=)義経の回が好きです。最初は単発のライバルキャラとして一度きりの登場で終わると思っていたら、だんだんいい味を出してきて(笑)。下剤をざらざら飲んだあとイカロスにお腹へタックルされて『出てしまったのか......? いや...たとえ出ていたとしても...出ていないと信じよう...』というくだりがすごい好きで、こんなキャラだったっけ? って思ったりして(笑)。」

――最終的には面白キャラではなくなってしまいましたからね。

野水「そうです! そうなんです!! 最新巻(18巻)を読んで『うわぁ~』って思っちゃって。」

美名「あれはびっくりですよね。」

野水「あと、同じ17巻の、ニンフが日和に『お友だちです』と言われるシーンがすごい好きです。そこから18巻の"あの"くだりにかけては、家で泣きながら読んでいました。」

――ニンフはオレガノの登場からギャグキャラ化していましたからね。

野水「『コンブ』とか言われたり。」

美名「それ、保志さんのやつだ(笑)!」

野水「保志さんがアフレコ中に、よく「ツンツン」と呼んで、台本のキャラ名やセリフに棒を足して違う言葉にしたりするんです。『小学生か!』って(笑)。」

美名「水無月先生も、もっとちゃんとしたところに書けばいいものを、目次の作者近況のところに書くものだから(笑)。それから、アニメ化されてからアニメの内容を原作でパロディ化しているところが面白かったですね。それをさらに映像化する監督もすごいですけれども。」

――オープニングのパロディ『智樹のベルが鳴る』などですね。

美名「それから個人的には、智樹がみんなに『嫌いだ!』と言われて、そはらに『お前......ボクのこと好き...?』と聞いたときに、見開きでそはらが描かれているのに、小さい文字で『...き...だよ......』って書いてあったのがすごく可愛くて好きなシーンです。」

 

 

――15巻ですね。原作マンガでそのシーンは、セリフ文字の大きさにこだわって作られたところです。

美名「そはらは1巻から出ているんですけれども、見開きで出てくることってレアだと思うんですよね。そはらの奥ゆかしい感じが出ていて、たまらなく好きです。」

――では、今度は感動したシーンを教えて下さい。

野水「私は...そうですね、アニメでは第1期であった(ニンフが)羽をむしり取られるシーンとかもそうなんですけれども...よく美名ちゃんとコミックスの見開きのマネをするんですが......」

美名「さっきもやったよね(笑)。」

野水「アストレアがベータ(ニンフ)の破壊を命令されて、ニンフが『夢なんて見れるはずない...のに......』というところから、智樹が『俺は――!! いいと思う』と言ってニンフが『うぁああああん!!』って号泣するくだりがすごく好きです。智樹のかっこ良さが全体に出ていて、アストレアにも『自分で決めろ...!! お前が何を...したいのか...!!』って、ニンフとアストレアの二人にかかってくるシーンが好きです。」

美名「うんうん。」

野水「お洋服とか買い物をしていて『どう? 美名ちゃん』って聞くと、『俺は――!! いいと思う』って返してくれたり(笑)。」

美名「私ははっさくの回が好きです。アニメでもそんなには語られていないんですけれど、絵だけ見えているとか、木だけ見えているとか、はっさくだけ持っているとかがあって...。水無月先生や監督から、そはらの役回りについては最初の頃からうかがっていたのですが、原作を読んで、キャラ設定をうかがってからもっと好きになりました。」

――お二人は水無月先生にも何度かお会いしているかと思いますが、先生の印象についてお聞かせください。

野水「私は、智樹そのままな方だなーって思いました(笑)。(鈴木)達央さんとかとお話されているときの先生って、すごくお茶目というか...元気で......」

美名「まるでピーターパンみたいなんですよ。」

野水「そう! 良い意味でですけれども。」

美名「ガキとかいう意味じゃなくて、締めるところはしっかり礼儀正しいですし。」

野水「あったかい方なんです。」

 

――最後に劇場公開を待ち望んでいる読者に向けて、ひとことお願いします。

野水「アフレコのときはリハVを見てめっちゃ泣いていました。アフレコで泣いちゃうと声が変わってしまうので、こらえなきゃって我慢していました。デビュー作でもありますし、すごく思い入れが強く、大好きな作品でもあるのですが、原作もクライマックスに近づき、アフレコも終了した私たちとしては...言ったらネタバレにもなりますし、いろんな気持ちがあってみなさんに伝える言葉がまとまらないというのが正直なところです。がっかりさせない内容にはなっていると思いますし、この新作を見たら、きっと『もっと続けて欲しい』って言ってくれるんじゃないかと思っています。私たちもみんなが『続きを見たい!』と言ってくれれば、また続きができるんじゃないかなって思っています。公開を楽しみにしてくださいということと、見終わったらぜひ感想を少年エースさんや、自分のブログなどに発信してほしいなって思います。」

美名「すごくお待たせしました、という気持ちと、いち読者として『待ってました!』って気持ちが強いんですけれども...これで終わらせたくはないし、ご覧になられるとわかると思うのですが、『これで終わりじゃないでしょ?』って内容になっていると思います。(これからも)続けていきたいなってスタッフもキャストも思っています。応援していただける内容になっていると思いますので、楽しんでいただきつつ、続編を期待していただければと思います。ギャグもあり、シリアスもありで...言いたいんですけれども言えないですよね(笑)。とにかく、楽しんで見てくださったらと思います。」

――劇場で見る際にはハンカチは必要ですか?

美名「そうですね(旧劇場版前売り券特典の)『ちちくらべタオル』を是非持って(笑)!」

野水「それか、(少年エース12月号の)スポーツタオルを持って行くといいです。」

――本日はありがとうございました!! (201310月某日収録)

 

 

 

©2014 水無月すう/KADOKAWA 角川書店刊/空美町パートナーズ